こどもの健やかな発育を願う親にとって、「栄養バランスのとれた食事」は大切な関心ごとの一つです。鉄やDHA(ドコサヘキサエン酸)など、注目度の高い栄養素は多くありますが、実際には複数の栄養素が連携して働くことで、子どもの体や心の発達が支えられています。
本記事では、栄養素同士の“チームワーク”に着目し、その組み合わせや働き方をわかりやすく解説します。毎日の献立に役立つ食材の組み合わせ例や、手軽に栄養を補える方法もあわせてご紹介します。
栄養素は「連携」して力を発揮する
栄養素にはそれぞれ固有の役割がありますが、単体では十分に力を発揮できないこともあります。別の栄養素と一緒に摂取することで、吸収率が高まり、体内での働きがスムーズになります。以下は代表的な組み合わせの一例です。
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【鉄 × ビタミンC】
鉄は赤血球の材料として重要ですが、とくに植物性食品に含まれる「非ヘム鉄」は吸収率が低め。ビタミンCを一緒にとることで吸収が高まります。
例:ほうれん草といちごのサラダ/豆腐とピーマンの炒め物
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【カルシウム × ビタミンD × ビタミンK】
骨を丈夫にするにはカルシウムだけでなく、吸収を助けるビタミンD、定着を促すビタミンKが必要です。
例:小魚、干ししいたけ、納豆を組み合わせた献立
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【DHA × ビタミンE】
DHAは脳の発達を支える重要な脂肪酸ですが、酸化しやすい性質を持ちます。ビタミンEと一緒に摂ることで酸化を防ぎ、安定性が高まります。
例:サバの味噌煮+アーモンド入りサラダ
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【ビタミンB群 × タンパク質】
神経の伝達物質の合成には、ビタミンB群と良質なたんぱく質の組み合わせが欠かせません。
例:鶏むね肉と卵の炒め物/全粒粉パン+チーズトースト
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過剰摂取には注意を
栄養は「たくさん摂れば良い」というわけではありません。
例として鉄の過剰摂取は、消化器症状や亜鉛など他のミネラルの吸収を妨げることがあります。DHAも過剰に摂ると、出血しやすくなったりする場合があるため、バランスを意識した栄養摂取が大切です。
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栄養バランスを整えるための食事の工夫
家庭でできる栄養バランスの工夫をご紹介します。
• 色の異なる食材を意識する:赤(肉・魚)、緑(野菜)、黄(穀類)、白(乳製品)、黒(海藻類)などを意識して取り入れましょう。
• おやつを活用する:果物やナッツ類はビタミン・ミネラルが豊富で、間食としても優れています。
• 学校給食を参考にする:給食の献立は専門家が栄養を考慮して設計しており、家庭の食事にも応用できます。
• 栄養補助食品を賢く取り入れる:日々の食事だけでは不足しがちな栄養素を、総合的に補える製品を活用するのも一つの手です。
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Ayo®で手軽に“栄養のチームワーク”をサポート
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まとめ:栄養は「バランス」と「組み合わせ」がカギ
子どもの体と心の成長を支えるには、**一つひとつの栄養素の重要性だけでなく、それらの相互作用=“栄養のチームワーク”**を意識することが大切です。
バランスの取れた食事を基本に、必要に応じてAyo®のような総合型の栄養補助食品を取り入れることで、手軽に子どもの栄養対策ができます。健やかな成長のために、今日からできることから始めてみませんか?
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参考文献
- 厚生労働省. 日本人の食事摂取基準(2025年版)
- Hallberg L, Hulthén L. Prediction of dietary iron absorption: an algorithm for calculating absorption and bio availability of dietary iron. American Journal of Clinical Nutrition. 2000;71(5):1147 1160. doi:10.1093/ajcn/71.5.1147
- van Ballegooijen AJ, Pilz S, Tomaschitz A, Grübler MR, Verheyen N. The Synergistic Interplay between Vitamins D and K for Bone and Cardiovascular Health: A Narrative Review. Int J Endocrinol. 2017;2017:7454376. doi: 10.1155/2017/7454376.
- EFSA Panel on Dietetic Products, Nutrition and Allergies (NDA). Scientific opinion on the tolerable upper intake level of EPA, DHA and DPA. EFSA Journal. 2012;10(7):2815. doi:10.2903/j.efsa.2012.2815
- Harvard T.H. Chan School of Public Health. Healthy Eating Plate — Building a Healthy and Balanced Diet. The Nutrition Source. Accessed 5 May 2025
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執筆者:山田 涼(合同会社ニュートリベース CTO/薬学・栄養学研究者)
東北大学薬学部・東北大学大学院 薬学研究科修了後、味の素株式会社バイオ・ファイン研究所にてアミノ酸などの機能性素材に関する研究に従事。創薬科学の知見を活かし、栄養と身体機能に関する基礎研究に取り組む。2024年より合同会社ニュートリベースCTOとして、科学的根拠に基づいた製品開発を推進し、無味無臭の栄養パウダー「Ayo」の技術開発・監修を担う。